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スポーツニュートリションで最も見落とされているサプリメント
The Most Overlooked Supplement in Sports Nutrition


マルチビタミン、プロテイン、EAA、クレアボル、フィッシュオイル、チェック… えっ?ちょっと待って。今「フィッシュオイル」って言った?それって年寄りやヒッピー上がりの団塊の世代が使うものじゃないの?筋肥大や脂肪減少促進のためにジムバッグに入れておく必要などないだろう?・・・などという考え方は間違っているのだ。

スポーツニュートリションサプリメントの中でフィッシュオイルが一番見落とされているものであることは疑いのない事実だ。問題はおそらくアナボリックホルモンブースターほどエキサイティングでもなく、一般的には脂肪のサプリメントというといまだに敬遠されるからだろう。しかしスポーツニュートリションのトップたちの推薦するサプリメントのトップ2には必ずフィッシュオイルが含まれている。それは偶然なのだろうか?良く考えてみよう。

スポーツニュートリションのエキスパートが推薦するアスリートのためのサプリメントトップ2:
(注: スポーツニュートリション界のトップのうち3人はハレオの科学顧問である)
Dr. マーク・タロン  : 1) クレアチン 2) フィッシュオイル
Dr. エリック・セラノ  : 1) フィッシュオイル  2) フリーフォームEAA
Dr. ジョン・ベラルディ : 1) フィッシュオイル  2) グリーンサプリメント
Dr. マウロ・ディパスカレ: 1) フリーフォームEAA  2) フィッシュオイル
チャールズ・ポリクィン  : 1) BCAA   2) フィッシュオイル

ご覧のようにフィッシュオイルがアスリートの必須サプリメントのトップ2にランクインしている。 心不全や心疾患のリスク低下、鬱症状の軽減、ADD(多動症候群)の治療など心血管系や神経機能などに対するフィッシュオイルの有益効果についてはおびただしい数の研究がなされており、他の有益効果も含め誰もがフィッシュオイルを摂るべき理由とされている。

しかし多くのアスリートにとってフィッシュオイルのこのような効果はそれほど優先的なものではないので、脂肪減少と筋肉の成長というフィットネスの最も重要な目標にどのように役立つのか調べてみよう。



フィッシュオイルと脂肪減少
エキスパートたちは動物実験に基づき、何年も体組成改善にフィッシュオイルを推奨してきたが、最近ようやくその素晴らしい有益効果をヒトモデルで再現することができた。フィッシュオイルの大きな脂肪減少サポート効果のメカニズムについて今わかっていることを挙げてみよう。
  1. 脂肪燃焼の増大
    PPAR-アルファ活性化 : オメガ3はPPAR‐アルファ受容体(ペルオキシゾーム増殖活性化受容体アルファ)を活性化する。PPARは脂肪の代謝、細胞エネルギーのバランスやインスリン感受性に主要な役割を果たす核受容体だ。PPARアルファ受容体は筋肉、肝臓、腎臓など脂肪が最も燃焼される組織に発現する。オメガ3は発熱酵素をアップレギュレートし脂肪燃焼のプロセスをスピードアップするのである。これらの脂肪燃焼酵素のうちおそらく最も重要な酵素はCPT(カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ)と呼ばれ、ミトコンドリア内に存在する。CPTは脂肪酸のベータ酸化における律速酵素で脂肪酸と結合することによって細胞膜を通過してミトコンドリアまで運び込む。フィッシュオイルの摂取によってCPTの発現を増大すればより多量の脂肪酸をミトコンドリアへ運び込んで酸化することができるのだ。

    UCPの増大 : PPAR-アルファの活性化はまたUCP(脱共役タンパク質)も増大させる。UCPはエネルギー生成の効率を低下させるため、UPCが増大すれば今までと同量のエネルギーを生成するためにより多くのカロリーが必要となる。これは「Calorie wasting (カロリーの浪費)」と呼ばれており、カロリーの「浪費」はカロリー消費量の増大になり、脂肪減少速度が速まるのだ。

  2. 栄養素分配
    フィッシュオイルはまた栄養素分配成分として強力な効果がある。栄養素分配成分とは栄養素の筋肉細胞への取り込みを増大し、脂肪細胞へは寄せ付けない効果を持つ物質のことだ。こうしてフィッシュオイルで長期にわたって「栄養素を筋肉細胞に送り、脂肪細胞を飢えさせる」と筋量と体脂肪率が目に見えて改善する。オメガ3によるこの現象は次の二つの主要経路によって起こると思われる。

    @ 細胞膜の流動性増大
    細胞膜は栄養素、ホルモン、化学シグナルの細胞への出入りを調節する重大な機能を持つ。フィッシュオイルサプリメントはこの細胞膜の流動性を高めるためタンパク質合成(筋肉成長)が増大し、グリコーゲン貯蔵が高まり、ホルモン生成が最適化する。

    A 筋肉細胞のインスリン感受性の改善。 
    オメガ3は筋肉細胞のインスリン感受性を高めることが知られており、栄養素がより多く効率的に取り込まれて成長に利用される。さらに嬉しいことにはオメガ3は脂肪細胞のインスリン感受性を低下させるようで、栄養素が脂肪細胞に取り込まれにくくなる。


フィッシュオイルと筋肉づくり
フィッシュオイルはまたマイルドなアナボリック効果もあるようで、脂肪減少の有益効果と併せ体組成に長期的にポジティブな変化をもたらす。フィッシュオイルは食餌効率を高めて筋肉を生成させると思われる。すなわち食事からの栄養素がより多量に成長に利用されるのである。

食餌効率の増大は自然な方法で(そしてダンベルなどを使わずに!)家畜を太らせなくてはならない畜産業で一般に行われている方法だ。家畜に与える餌に含まれるアミノ酸や他のアナボリックな栄養素の取り込みを増やし、排泄される老廃物を少なくするのである。食餌効率は一般的に食事にタンパク質合成に律速的な特殊なアミノ酸を加えてアミノ酸プロフィールを強化することによって改善することができる。これらの特殊なアミノ酸が多く存在すると、カラダは摂取した他のアミノ酸をより多く成長のために利用できるのだ。

フィッシュオイルは血液の粘度を下げることが知られており、血管の拡張作用もある。これによって血流が増大し、酸素と栄養素がより多く筋肉にデリバリーされる。また体脂肪のある部位は血の巡りが悪いため、血流の増大は脂肪減少に役立つ。前述したようにフィッシュオイルは筋肉細胞のインスリン感受性を改善するが、去勢牛を使ってインスリン媒介によるタンパク質代謝の調節におけるオメガ3の役割の可能性を調べた研究では、オメガ3のサプリメントを投与した動物はコットンシードとオリーブ油を投与したプラセボグループに比べタンパク質アナボリズムが大きく増大した。実際タンパク質合成、特に骨格筋のタンパク質合成に2倍のアミノ酸が利用されたことがわかったのだ。研究者の一人、Dr.キャロル・シビエージュはオメガ3脂肪酸は筋量を増大したいアスリートに役立つだろうとほのめかした。



フィッシュオイルサプリメントの賢い使い方
何についても同じだが、まずすべてのフィッシュオイルサプリメントが平等に作られたものではないことを知らなくてはならない。フィッシュオイルサプリメントは高度に精製され活性成分のEPAとDHAの含有量が50%以上のものを探すこと。活性成分がこの程度まで標準化されている高力価の製品は摂る量が少なくてすむので、魚、特にその内臓に含まれる汚染物を取り込むリスクが少ない。EPAとDHAの含有量を調べた後は、もう一つ純度を調べるためにカプセルを噛んでオイルの味をみることだ。フィッシュオイルはデリケートな脂肪酸からなるので酸化や酸敗しやすく、独特の生臭い味がする。品質が最高のフィッシュオイルはより徹底的に濾過されており、魚臭さや生臭い後味を残さないものだ。
最高の品質と買い得な値段のフィッシュオイルサプリメントを探し回る手間を省くため、私が推薦するのはバルクスポーツのバイオメガ3だ。これは世界最高品質のオメガ3を含むフィッシュオイルサプリメントである。



フィッシュオイルはどれだけ摂れば十分なのか?
研究によれば毎日最低2〜3gのEPA/DHAを摂るべきことが明らかにされている。ここで気をつけたいのはこれが活性成分の量であることだ。バルクスポーツ:バイオメガ3はEPA/DHA含有量が45〜50%なので、この量を推奨量を摂取するためにはソフトジェル約5〜7粒が必要となる。フィッシュオイルへの反応は個人差が大きいようなので、エキスパートは毎日5g(バルクスポーツ:バイオメガ3ソフトジェル10〜12粒)まで実験してみるようアドバイスしている。



いつ摂れば良いのか?
本来の効果を発揮する以前にエネルギーとして酸化されてしまう可能性を低下させるため、食事の直後に摂るのが一番効果的だ。一度に全部摂って構わないが不快感を生じることもあるので、その場合は用量を分けて朝食と夕食後に摂ればよい。



保管の仕方
前述の通り、フィッシュオイルは非常にデリケートなため熱や光に当てすぎると酸敗や酸化しやすい。そのため暗い色のボトルに入れて冷蔵庫に保管するのが一番よい。



警告
フィッシュオイルは血液を薄めるため出血性疾患があったり医薬品で治療中の場合は、注意して使用しなくてはならない。すべてのサプリメント同様、使用前に医師に相談すること。

これがフィッシュオイルのすべてだが、数々の有益効果に加えナチュラルファットバーナーやマッスルビルダーとしての可能性のエビデンスも多々ある今、諸君の必須サプリメントのベースにそろそろフィッシュオイルを加えてもいい頃ではないだろうか?